現代人に不足するビタミン・ミネラル |
ヒトは自然界の生物の一員にすぎません。 したがって、もし病気になった場合、 クスリに頼らず自力で治すのが本来の姿であり、それが【自然治癒力】ということです。 特に感染症のさいには、もっとも好ましい方法は自らの体温を高めて 細菌やウイルスに対応する、つまり発熱することでです。 お腹の中に老廃物が溜まれば、それを早く体外に出さなければなりません。 それが下痢であり、嘔吐です。 呼吸器に分泌物が溜まった時には、セキや喘鳴でそれを切るように努めます。 すなわち、発熱・下痢・嘔吐・セキ・喘鳴などはすべて感染防止機能の現れであり、 原則的にはこれらをクスリで抑えてしまうのは好ましいことではありません。 もちろん、そのまま放置しておいていけないのはいうまでもありません。 発熱・下痢・嘔吐・セキ・などによって失われた 身体内の成分を補給して、発症前の状態にもどすことが大切です。 その際、もっとも必要なのが水であり、ビタミンであり、ミネラルです。 |
重要なのはミネラルバランス! |
人間に必要な主要なミネラル類は、穀物、野菜、果実といった植物 の中にも含まれています。 しかし、精製されない海塩にも重要なミネラルが完全に含まれ しかも植物からは摂取できない超微量ミネラルが適正な割合で存在します。 いわゆる栄養補強剤で、ミネラルを補うのはどうでしょう。 それについては、激しい議論が起こっています。特に原料が植物などの 天然物質ではない、非有機的な化学的合成物質には、問題があります。 また、微量ミネラルも、多量ミネラルも、摂取量にはよく注意しなければなりません。 少しの分量の差で、それらは有益になったり毒になったりするのです。 一番大切なのは、やはり毎日の食事です。 しかし、毎日の食事で、必要な栄養分を正しい分量だけ食べたとしても、 それだけではまだ、安心できません。 その中のミネラルが活性化して、 代謝(栄養の吸収、老廃物の排出)が完全に行われる必要があります。 最近の研究によれば、体内の生理的反応がさまたげられ、 ミネラルが活用されないことがあります。 この不調が、各種の欠乏症や、病気の原因になるのです。 基礎生物学によれば、ミネラルは生体の代謝を調整する、 酵素と協同して重要な働きをします。 つまり代謝作用を円滑に進ませる、調整者として働くのです。 その存在によって、体内の生化学的均衡(バランス)の回復が、助けられるのです。 それが欠如すると、体内の色々な反応が遅くなったり、そのために過大な エネルギーが必要になったりします。 |
微量ミネラルはとりすぎも危険! |
身体の作用に障害が起きた場合、酵素は金属塩、つまり微量元素の作用によって 活動を回復します。 しかしそれは、金属の触媒が百万分に一単位という、非常に低い濃度で、イオン化して 存在することによって可能になります。 そのような薄い濃度の必要性を、フロリダ大学のジョージ・K・ディビス氏は 毒性検査で立証しました。 それによれば、金属微量元素はイオン化して吸収されやすい場合、 限度を超えると急速に毒性を示すのです。 だから、体内の微量元素の濃度を制限することが、非常に大切です。 以上のことは最近推奨されている「オリゴセラピー」と呼ばれる治療法の考え方と一致します。 まとめて述べれば、次のようになります。 1、微量元素の補給は、イオン化された形で行われなければならない。 2、それは百万分の一か、それ以下のい濃度である必要がある。 わかりやすくたとえれば、イオン化した微量元素は、 体内で休眠している微量元素を刺激して再点火させるスパークのようなものです。 反応が起こるためには、加えられたものが化学結合しなければなりません。 固体の状態では困難ですが、体液のような液体に溶けると、 分子は動き出し、溶液の中で起こる衝撃で化学反応を始めます。 物質が水に溶けると、その前には小さく固まっていた各分子は、 お互いに解き放たれて、動けるようになるのです。 溶液の温度が高いほど、その速度は速くなります。 しかし見過ごされやすいことですが、微量元素の濃度が高すぎると、 同じ元素が集合してしまい、固まった状態から、有効に解放されない危険が高まります。 つまり、前にあげた二つの条件がそろって初めて、 微量元素が有効に働き、補給されます。 有機物が体内で機能するためには、まず分解されねばなりませんが、 イオン化した微量元素を含む溶液は、酵素をすぐに必要な場所に運ぶことができるのです。 このように超微量元素は、その他 ホウ素、リチウム、ヨウ素、リン、アンモニウム、ストロンチウム、フッ素といった ミネラル(自然海塩に1.9997%ふくまれる)と共に、偉大な力を発揮するのです。 超微量元素はさらに少量でしか存在しません。 それは自然海塩中に0.0003%ふくまれます。 つまり、一つ一つは、十億分の一単位、さらには一兆分の一単位もの 小さな数値になります。
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