【本店】自然食品専門店くるみや　「なぜ神液はすばらしいの？」鈴木弘一先生著作まえがき

寿元の不思議

【まえがき】

　大豆には、有益な成分が多く含まれている。たとえば、大豆１００グラムの中に、たんぱく質３５．３グラム
脂質１９．０グラム、繊維４．５グラム、カルシウム２４０ミリグラム、鉄９．４ミリグラム、カリウム１９００ミリグラム
ビタミンB１０．８３ミリグラム、ビタミンB２０．３０ミリグラムといたあんばいだ。

あの健康的穀物のチャンピオン「玄米」と比べても、たんぱく質が４．８倍、脂質６．３倍、繊維４．５倍
カルシウム２４倍、鉄８．５倍、カリウム７．６倍、ビタミンB１１．５倍、B2５倍という豊富さである。

これらの成分は、病気の予防や治療、健康保持に大きな威力を発揮する。
これらの効力の主なものは、つぎのようである。

たんぱく質（植物性）	栄養となる、健康な身体の維持、筋肉や組織の強化、免疫力の維持
脂　　質（植物性）	健康な身体の維持、効率のよいカロリー、血栓症などの予防
繊　　維	腸内細菌の健全化、胃腸の強化と浄化、成人病の予防、有害物質の吸収阻止
カルシウム	硬組織（骨・歯など）の強化、血液のアルカリ化（浄化）、心筋の力を増す、血液凝固（出血阻止）
鉄	酸素を細胞まで運ぶ、細胞内へ酸素を運ぶ、貧血の予防、栄養の効率よい燃焼
カリウム	ナトリウムと拮抗（陰陽調和）、細胞内浸透圧の維持、心臓や筋肉の健康
ビタミンB１	糖質代謝の健康維持、脚気、神経痛、浮腫などの予防
ビタミンB２	健全な新陳代謝の維持、水素の伝達、皮膚病、口内炎などの予防

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このような事実を知ったとき、人々の反応はどうだろうか。

善良で平凡な人々は、おそらく「それじゃ、大豆を多くたべるとよい・・・・」とばかり
大豆や大豆製品を多食することだろう。
それは、それでよいことである。

なまじっか学問を積んだ学者たちは、大豆の中のどの成分がよいかを研究して、その成分を分析し、
はてはその中から有効成分を取り出そうと試みるだろう。人間の浅知恵である。
このような発想は、神ではなく『人間』の側にある。ひとつひとつの孤立した成分だけの力で
生命作用がいとなまれているわけではない。

ところが、実は『神』すなわち『大自然』の力を借りる方法があったのである。
大豆に、「光」と「水」と「熱」とをあたえたとき、そこに神秘的な生命活動が開始され、発芽する。

発芽は、神のなせるわざである。これを利用するとよい。

大豆が発芽する寸前に現れてくる液こそ、『神の液』であり、神の力を発揮する。
大豆には、すばらしい養分がたくさん含まれている。
「それでは、これを利用しよう」と考えるのは、人間の知恵である。

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大豆は栄養に富んでいる。「それなら、大豆が発芽するときに、これらの養分の活用に
すぐれた成分があるはずだから、この成分を利用しよう」と考える。

これこそ、神の知恵を借りる方法である。
大豆の「成長因子」がその典型例であった。巷間にある多くの病気は、たんぱく質、脂質
糖質の過剰、偏在、変性などに端を発している。

これらの成分の活用に卓越した成長因子こそ、無病長寿の製作者であり
難病、頑症で悩む人たちにとって有効な救世主である。

本書では、成長因子がいかにすばらしいかを世に問うために、一問一答形式で明らかに
してあるが、本書の目的はそれだけにとどまらない。

「病気の本質」に迫り、これを明らかにしようとする著者のもう一つの意図をも理解して
くださる読者諸賢がおられるなら、望外の喜びである。

昭和６３年夏　　　　著者

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【まえがき】