脂質を考える(リノール酸がガンの原因か・活性酸素がガンの原因)
1999年(平成11年)9月1日(水曜日)医食同源より
脂質を考えるJ『まず代謝能力の強化を』
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植物油は、一般的な名称で呼ばれているが、大きくは、オメガ6系とオメガ3系の二種類に分類され、
どちらの脂肪酸も重要な働きがある。
脂質を考えるHで、オメガ6系からできる生理活性物質は、 血小板凝集を促進させ、血栓、脳梗塞、
心筋梗塞の心配になる。これは肉、卵、牛乳、乳製品と、一般の植物油、ベニ花油、コーン油、大豆油
サラダ油などの食品に多い。オメガ3系からできる生理活性物質は、 その逆で、血小板凝集を抑制する。
一般に魚類に多く、海草、葉根菜に、量は少ないが含まれる・・・と述べた。
そのためか、最近の相談者の中で、「魚油のEPAカプセル」とか、「DHA」とかの健康食品、つまりαリノレン酸
系の脂肪酸を摂っている人が多い。
αリノレン酸系の脂肪酸を取り入れたら、血液がサラサラになると考えるのはいいが、その前に
考えなくてはいけない重要なことがあるはずだ。
それは、前回ふれたように、オメガ6系とオメガ3系脂肪酸は、同じ酸素の反応を数回受けてプロスタグラ
ンディン、ロイコトルエンなどの生理活性不物質ができる。ただ、その血液に対し、血栓促進と抑制となる
わけで、いくら健康食品でDHAなどなどのオメガ3の脂肪酸を取り入れても、毎日の食事の中で、一般の
植物油を多く取り入れていては、良さが出にくいことになる。
相談者の話を聞いていると、「油ものはあまりたべていません」と答える人がいるが、
「40〜50年前に、天ぷらや揚げ物など、いつ食べましたか」と聞くと、「盆と正月、
月に数回ほど」と答える人が多い。
「卵はいつ食べましたか」の問いには、「病気をした時」が圧倒的である。
現代では、卵を毎日一個は当たり前の時代。
肉や牛乳にしても同様である。現在の若者の、オメガ6系の脂肪酸の取り方は、40〜50年前の
十倍以上。油ものは少ないと言っている人でも、四〜五倍は取っているといっていいはずだ。
脂質に関しても、いろいろと研究が進み、脂質に関連するさまざまな健康食品が市場に出てきて
いる。脂質は、体にとって重要な栄養素の一つであるから、栄養素として健康食品を取り入れる
ことは否定しないが、その前に、食事の見直しをすることにより、カバーできることの重要性を考
えてもらいたい。
現代は、栄養素を健康食品で取り入れることを考える前に、食事で取り入れ過ぎている大切な
栄養素が、新陳代謝されてどうなっているかを考える時代である。まず、代謝能力の強化を大豆
生長因子ではかることが大切である。
(明日の健康を考える会理事 小笠原龍之助・薬剤師) |
★現代は、三大栄養素(タンパク質・糖質・脂質)の摂り過ぎが原因の病気や不定愁訴が増えています。
★大豆の生長因子は、大豆が芽(生命)を出す時にのみ生まれる褐色の液体で、三大栄養素(タンパク質・糖質・脂質)の代謝〔吸収・排泄〕を強力にバックアップします! |
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1999年(平成11月)10月1日(金曜日)医食同源より
脂質を考えるK『大切な魚介類の摂取』
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アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症などのアレルギー疾患が深刻な問題になっています。
ある小学校の検診では三〜四人に一人、保育園児では40%アトピーという報告もあります。
アレルギーを起こすもとは、ダニ、カビで、住宅環境の変化による密閉度が上がり、冬でも温かく、
湿度が多い最近の住宅の問題にあるともいわれています。
電気掃除機もない、狭い部屋に、多くの人が住んでいた昔のほうが、ダニなど多かったわけですが、
アレルギーは、むしろ少なかったように思います。スギ花粉症にしても、杉の植林が多くなって花粉
症が多くなったといわれますが、昔、杉の多い地域でスギ花粉症は多かったかというと、甚だ疑問で
す。また工業地帯で多かった喘息も、最近、大気は非常にクリーンになったのに、患者は大幅に増え
ています。
血液検査で、食物アレルギーと診断されて、牛乳、卵、大豆、米、小麦などに反応が出ると、
もう大変です。しかしながら、家全体を無菌室状態にして、アレルギー反応の出ない食物の
みにすることは、ほとんど不可能といっていいでしょう。
アレルギーを起こす物質、食物は、昔からあったものなのに、なぜ、最近、アレルギー患者が
増えたのでしょうか。
重要なことは、「アレルギー反応」が、なぜ、身体内で上昇しやすいのかという、身体の側の変化、原因
の究明です。アレルギー症状が起こる仕組みはアレルギーを起こす物質(アレルゲン)が身体に入る
と、マスト細胞、好中球などに結合、刺激されて、マスト細胞から「ヒスタミン」「ロイコトルエン」などの物質
が放出されてアトピー、喘息、花粉症などアレルギー反応が出るということです。
この 「ロイコトルエン」 はオメガ6系と、オメガ3系の必須脂肪酸からできるものです。
オメガ6系のリノール酸 から作られる「ロイコトルエン」は 4系統、
オメガ3系のαリノレン酸 から作られる「ロイコトルエン」は 5系統
といい、その「アレルギー反応」は、 4系統が、5系統の 数倍 から 数百倍 反応が強いことが分かりました。
つまり、「 オメガ6系」の脂肪酸の多い 紅花油 、 コーン油 などの植物油はできるだけ
減らすことが大切です。 特に マーガリン はやめること 。
「オメガ3系」は、新鮮な魚介類から取るようにしましょう。
肉、卵、牛乳系 は、同様に減らすこと。
脂肪の代謝改善には、大豆の生長因子が役立ちます。
(明日の健康を考える会理事 小笠原龍之助・薬剤師) |
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1999年(平成11年)11月1日(月曜日)医食同源より
脂質を考えるL『減らしたいオメガ6系』
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植物油のオメガ6系とオメガ3系の脂肪酸から作られる生理活性物質の働きは、血管壁における血小板
集能がオメガ6系では促進、オメガ3系では抑制する。またアレルギー疾患、アトピー性皮膚炎、喘息、花粉
症が急増している原因も、オメガ6系の脂肪酸の取りすぎにより、アレルギー反応が強力に出る4系統のロイ
コトルエンという生理活性物質ができる。逆に、オメガ3系の脂肪酸からは、5系統のロイコトルエンだできて、
そのアレルギー反応は非常に少ない・・・ということなどを、前号までに書いてきました。
今回は、オメガ6系の脂肪酸と痛み、炎症の関係についてです。
解熱、鎮痛、抗炎症薬として名が知られているアスピリンや、強い抗炎症作用のあるステロイド剤
(副腎皮質ホルモン剤)は、どのようなメカニズムで効果が出るのでしょうか。それは、オメガ6系の
脂肪酸のリノール酸が酵素反応を受けて、アラキドン酸になります。その後、ホスホリパーゼとシク
ロオキシゲナーゼなどのなどの酵素反応を受けてプロスタグランディン2系統、ロイゴトルエン4系統
の生理活性物質が増加して、炎症(痛み)、血栓(血小板凝集)、アレルギーの増加になることが解
明されています。
アスピリンは、そのアラキドン酸が酵素反応を受けるシクロオキシゲナーゼの働きを不活性化します。
その結果、痛みが取れ、炎症が抑えられます。最近、脳梗塞、心筋梗塞の患者に、小児用アスピリン
を処方されている方もいます。これも血栓(血小板凝集)をを抑える目的です。
ステロイド剤のほうはホスホリパーゼの酵素を強く不活性させ、強い抗炎症作用の働きで、関節炎
、リウマチ、アレルギーなど、多くの患者に使用されます。炎症による痛みは、スパッと効果が出ます
が、いずれにしても副作用の問題が大きいことは知られています。
つまり、薬の効き方をみれば分かる通り、まずオメガ6系統の脂肪酸の取り方の問題を考えなければ
いけないことは、炎症、痛みについても同様であることは、理解してもらえると思います。
オメガ6系統の脂肪酸(リノール酸)の多い食品は、脳梗塞、心筋梗塞などにつながる血栓やアレル
ギー(花粉症、アトピー、喘息)や、関節炎や痛み、いろいろな炎症疾患の方々は、できるだけ減らす
努力が必要なのです。
とはいっても、食生活の中で、どうしても入ってきやすい食品です。
ですから、食生活の中で、まずは、大豆の生長因子で脂質の代謝能力の強化は心掛けて
いたただきたいものです。
(明日の健康を考える会理事 小笠原龍之助・薬剤師) |
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2000年(平成12年)2月1日(火曜日)医食同源より
脂質を考えるM『ガン予防に天然の魚介類』
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一般に、「植物油」といわれてきた不飽和脂肪酸は、オメガ6系のリノール酸と、オメガ3系のαリノレン酸系に
分類されます。その二つの系列の脂肪酸から身内で作られる生理活性物質が、オメガ6系の脂肪酸からは
血小板凝集能が強化されて脳梗塞、心筋梗塞などの血栓症やアレルギー(花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎
)炎症、痛みなどの症状の悪化につながる内容を、これまで書いてきましたが、実は、ガンの発生、増殖にも、
オメガ6系のリノール酸系の脂肪酸は大きく関与していることが解明されてきました。
今まで、たとえば、乳ガン死亡率と脂肪摂取量を比べると、脂肪摂取量が多いほど死亡率は高く穀類やイモ類
など糖質が多いほど死亡率は低いことが分かっています。
ですから、動物性脂肪(肉、卵、牛乳など)は減らすことが必要であるのは当然といえますが、
最近の研究で、ガンが転移する時、ガン細胞が血中で運ばれ、ある組織で増殖する時、血小板
が深くかかわっているという報告が出されました。
これは、オメガ6系の脂肪酸(リノール酸系)から作られる生理活性物質が、血小板凝集能を強化されること
になるわけなので、オメガ6系の脂肪酸を減らして、オメガ3系の脂肪酸(αリノレン酸)に代えていくと、ガン
の転移が減少するということです。
動物実験(ネズミ)ではガンの転移率が40%減少したそうです。また、化学発ガン剤による発ガンは、オメガ
6系のリノール酸を多く与えるほど増加し、オメガ3系のαリノレン酸は抑えるという報告もあります。
長期的なオメガ6系のリノール酸とオメガ3系のαリノレン酸系の取り方は、ガンの増殖転移にも大いに関係
はあるようです。
ガン予防のために、脂質の摂取量は減らすことは重要です。まずは、動物性脂肪に多い飽和脂肪酸
(肉、卵、牛乳、乳製品など)を減らします。それと同様に、一般に使用されている植物油(ベニ花油、
コーン油、サラダ油など大部分が含まれる)も減らします。
以前にも書きましたがマーガリンは、植物油が水素添加法により自然界のシス型からトランス型に構造
変化していることが多いので、ガンの発生率が増加します。できればやめるほうがいいでしょう。
マヨネーズ、市販のドレッシングも減らしましょう。
オメガ3系のαリノレン酸系の多い天然の魚介類(養殖魚は、オメガ6系の脂肪酸が多くなっているので
減らす)や、含まれて量は少ないのですが、海藻、根菜類、葉菜などを増やして、脂肪酸のバランスを良く
しましょう。
そして、脂質の体内での新陳代謝、特に代謝の強化に、大豆の生長因子を是非お役立てください。
(明日の健康を考える会理事 小笠原龍之助・薬剤師) |
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2000年(平成12年)3月1日(水曜日)医食同源より
脂質を考えるN『リノール酸がガン促進?』
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前号で、ガン発生、増殖にも植物油(不飽和脂肪酸)のオメガ6系、オメガ3系の中でオメガ6系のリノール酸
系列の植物油が、大きく関与している内容を書きました。
それは、 リノール酸系から作られる生理活性物質が、血小板の凝集能を強化して、その凝集された血小板に
ガン細胞がついて転移していくという報告がされてきたからです。
血液を多く使う臓器に、ガンの転移はしやすいとも言えます。
血液が多く通るところといえば、肺です。
肺ガンが、最近急増している大きな原因の一つが、ここにあるという報告もあります。肺ガンは、喫煙が主要な
危険因子として認識されており、世界的に禁煙運動が盛んです。しかし、肺ガンは、大別して二種類あり、喫煙
との関係の深い扁平上皮ガンと、関係の低い肺腺ガンに大別され、現在日本で増加している肺ガンの半分以
上(男性肺ガンの半分、女性肺ガンの七割)は、喫煙と関係の少ない肺腺ガンであるといわれています。
中国の喫煙していない女性に多い肺ガンは、16%が扁平上皮ガン、55%が肺腺ガンだした。
現在、一般的に喫煙していない人に肺ガンが増えているのは、副流煙の影響といわれています。
つまり、本人が喫煙していなくても、家族が吸っていると、その煙(副流煙)が、肺ガンの原因となるという説です
が、動物実験では証明できないようですし、実際、中国の非喫煙者の肺ガンも副流煙とは、関係がほとんどなか
ったそうです。
動物実験では、オメガ6系のリノール酸が、肺腺ガンを促進することが証明されています。
もちろん、禁煙運動も大事ですが、すべてをタバコと関連づけて説明しようとすると、問題があります。
ガンが増殖する段階で食環境が大きくかかわっていることは、周知の事実です。オメガ6系のリノール酸の
摂取量の増加は、以前にも書いたように、炎症性を高める生理活性物質(プロスタグランジンE2やロイコトル
エンなど)により、炎症が高まり、逆に免疫力は低下します。炎症の持続が高ガン状態を導き、発ガン促進に
至ると解明されてきました。
実際、炎症性大腸炎、クローン病という腸の炎症が増加しており、大腸ガンも増加しています。肺炎、気管支
炎、肝炎の増加と肺ガン、肝ガンの増加も、関連が、今後、心配です。
最近、増加しているガンに対しても、オメガ6系リノール酸は、食事から減らすことが大切であり、その代謝能力
の強化に、ぜひ大豆生長因子をお役立ていただきたいと願っております。
(明日の健康を考える会理事 小笠原龍之助・薬剤師) |
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2000年(平成12年)4月1日(土曜日)医食同源より
脂質を考えるO『動物性は減らす努力を』
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前号で、植物油(不飽和脂肪酸)のオメガ6系と、オメガ3系の種類の中で、オメガ6系のリノール酸の過剰が、
プロスクグランジンE2、ロイコトルエン、トロンボキサン2などの生理活性物質ができて、血小板凝集能が上昇
(血栓)、炎症性の上昇により、高ガン状態、つまり、慢性刺激が継続する状態が、現在急増している肺ガン、
大腸ガンなどに代表されるガンの大きな原因であると書きました。
ガンになりやすい体質が、遺伝子の突然変異の問題であることは解明されてきています。
例えば、ラス遺伝子から作られるラスタンパク質は、細胞分裂を促進に働きます。P−53遺伝子から作られる
P−53タンパク質は、細胞分裂抑制に働きます。
このP-53遺伝子に突然変異があると、P−53タンパク質がうまく作られなくなり、細胞分裂、促進の方向に向
かいます。その時、発ガン物質(紫外線、放射線、ダイオキシン、環境ホルモン、そのほか多数)によって遺伝
子にキズがつくと、通常はP−53タンパク質などが働き、修復したり、そのキズついた細胞を自殺させる(アポト
‐シス)ことで、守ることができなくなり、発ガンしていきます。
体の秩序を破って、正常な細胞が、ガン化することをイニシエーションといいます。その段階の次に、ガンが
増殖するガン化の促進する過程をプロモーション、そしてプログレッションと増殖して、j米粒から1センチくらい
のガンに増殖していきます。
ですから、発ガン物質のことをイニシエーターといい、ガンの増殖物質のことをプロモーターともいいます。
発ガン物質を、できるだけ体内に取り入れないようにする努力、例えばタバコ、食品添加物、薬物、農薬
さらには、環境問題など、各自でさまざまな対策は必要だと思います。ですから、なおさら、プロモーション
段階の改善の必要性も重要なわけです。
まさしく、最初に書いた植物油の取り方は、プロモーション段階のプロモーターになる食物ですから、さらに
重要であることはいうまでもありません。
結論は、脂質の食事での取り方は、肉、卵、牛乳の動物性脂質は、以前にもふれたように、もちろん減ら
すことです。さらに気をつけなくてはいけないのは、一般に植物油といわれる不飽和脂肪酸のオメガ6系の
リノール酸は、とにかく減らすことです(てんぷら、揚げ物、炒め物などでよく使うサラダ油、ベニ花油、コー
ン油などを代表としたもの。また、加工油、マーガリン、マヨネーズ、ドレッシングも同様です)。
そして、脂質の代謝能力は、大豆の生長因子で常に強化しておきましょう。
(明日の健康を考える会理事 小笠原龍之助・薬剤師) |
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脂質を考えるP『キレる若者たちを憂慮』
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これまで、植物油に多いオメガ6系とオメガ3系の不飽和脂肪酸が、体に与える影響を書いてきましたが、
実は、頭の働きにも影響を与えるようです。
事故で、腸の多くを切除した六歳の少女が、高カロリー輸液で、栄養を取り入れていました。必須脂肪酸と
して、オメガ6系の油を与えていたのですが、「しびれ、知覚異常、脱力感、視覚のぶれ、歩行困難」など
の神経にかかわる症状がみられたのです。しかし、それが、「オメガ3系のαリノレン酸を補給することで
改善した」という報告がなされたことが初めでした。
欧米の粉ミルクには、αリノレン酸系が、きわめて少量しか入っていなくて、「四歳ごろになると、視覚や
知力に低下が見られる」という報告もいくつかあります。
オメガ3系のαリノレン酸は、脳や網膜機能を保つうえでの必須脂肪酸であることが解明されてきています。
また、医学生を対象とした心理評価の実験がされ、他者に対する攻撃性も、オメガ3系のαリノレン酸で抑え
られたそうです。
いくつかの病気と、行動パターン(性格)との関係が符号することがあります。
@アトピっ子は集中力が弱く、多動である
A狭心症の人は目的達成意識が強い。競争心が強い。評価昇進を望む。没頭する。
締め切りに追われる。常に急ぐ。過激などの行動パターンが多い。
Bオメガ6系のリノール酸摂取量を増やす栄養指導の結果、不慮死(事故死、自殺)
の増加をもたらしたという報告もあります。
オメガ6系の摂り過ぎと、オメガ3系の相対的な不足は、ムダな行動を抑える能力の低下、不安誘発の増加、
他者への攻撃性の上昇といった行動変化と病気をもたらすようです。うつ病の発生率も、各国で見ると、オメ
ガ3系の多い魚をたくさん食べている国は、患者が少ないという調査報告もあります。
現在、日本も魚を食べる量が減り、肉、卵、牛乳、油もの(揚げ物、てんぷら)、箕綾貯ぢフ⊥ドなど・
オメガ6系の脂肪酸が増えました。昨今の若者の、”すぐキレる”という行動パターンも、オメガ6系
の摂り過ぎによるオメガ6対オメガ3比の上昇が一因になっている可能性が、きわめて高いと思
われます。
この小・中学校の”キレる”行動パターンは、アメリカをはじめ欧米各国では、さらに深刻な問題に
なっています。アメリカの食環境は日本よりはるかにオメガ3系が少ないのです。そして、心臓病
や欧米型ガン、アレルギーもまた、はるかに高いのです。
脂質の摂り方の見直しを真剣に考え、その脂質の代謝能力の強化に、
大豆の生長因子を、ぜひとも子供の時から役立てていただきたいものです。
(明日の健康を考える会理事 小笠原龍之助・薬剤師) |
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2000年(平成12年)6月1日(木曜日)医食同源より
脂質を考えるQ『活性酸素はガン化の原因』
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脂質の体内での変化を語ると、必ず、活性酸素(フリーラジカル)による過酸化脂質の問題が
クローズアップされます。
植物油に多い不飽和脂肪酸は、活性酸素によって過酸化脂質になり、それが、細胞の遺伝子に
キズをつけて、ガン化の原因、細胞膜に脂質が多いことから細胞の老化、動脈硬化の原因と言われてきて
います。ですから抗酸化剤(ポリフェノール類、フラボノイド類、ビタミンA・C・E、ほか多数)が、活性酸素に
よる酸化防止をすることで注目されています。
活性酸素は、吸入した酸素から多く作られますが、
酸素を吸いすぎるとできるよりも、逆に、酸素が抹消組織まで十分に回らない時、つまり、虚血の時や、炎症
(発熱、発痛、発赤、腫膿)の状態が持続する時に、むしろ多く作られます。
ですから、今までに書いてきたとおり、虚血状態にするものと、炎症状態を持続させてしまう植物油に多い
不飽和脂肪酸の オメガ6系(リノール酸類)から作られる生理活性物質の プロスタグランジンE2、ロイコトル
エン、トロンボキサン2などは、まさしく血小板凝集能の上昇により、血栓を作り虚血状態にするし、炎症性
の継続によりアレルギー疾患(アトピー・喘息・花粉症)、痛み、前号で書いたようにガンの促進といった状
態を起こし、活性酸素を自動的に多く作らせることになります。
さらに、この活性酸素により、ガン化、細胞の老化、動脈硬化といったことが促進されます。
細胞の老化が早いとは、まさしく人間の老化が早くなることです。人間には「寿命」があります。それは、
遺伝子DNAに仕組まれているそうです。ですから、いかに老化を遅らせるかです。
活性酸素によって、細胞膜の酸化から始まる細胞の老化を防止するために、抗酸化剤を前述ように
取り入れることも重要ですが、体の虚血状態防止と、炎症性の継続状態防止のためにも、オメガ6系
の植物油(リノール酸)は減らすことが重要であるし、それと反対の作用をする生理活性物質を作る
オメガ3系(αリノレン酸)を多く取り入れることは、さらに重要です。
オメガ6系植物油(リノール酸類)の増加現象は、ガン、心臓病(心筋梗塞、狭心症)、脳血管障害
(脳梗塞、ボケ)、アレルギー疾患、炎症、痛み、うつ病、キレる子供の増加、さらに、老化促進といった
現代病にまで深くかかわっているでしょう。
毎日の食事の改善とともに、大豆の生長因子で脂質の代謝能力の強化をぜひとも、はかりましょう。
(明日の健康を考える会理事 小笠原龍之助・薬剤師) |
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2000年(平成12年)7月1日医食同源より
脂質を考えるR『糖尿病改善にオメガ3系』
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今回は、 脂質と糖尿病の関係についてです。
糖尿病は、T型、U型とありますが、多くはU型糖尿病で、過栄養、つまり、使うエネルギーより入る
エネルギーが多いことが問題です。三大栄養素(タンパク質・脂質・糖質)の過剰なエネルギーは、貯蔵
脂肪に代えられ、体に蓄えられ、太ります。インシュリンは、主として、この貯蔵脂肪を作る働きを促進し
ます。
糖尿病は、使うエネルギーを増やすこと。つまり、運動をし、汗を出す仕事をすることが重要です。
それと、入るエネルギーを減らすこと。三大栄養素のグラム当たりのエネルギーは、タンパク質、
糖質は各四カロリー、脂質は九カロリーです。ですから、野菜、食物繊維質を多く、雑穀中心の食
生活にして、脂質の多い肉・卵・牛乳・植物油を多く使った料理など、また、現在多くの菓子類、
しっとりした舌ざわりのパン、とろけるチーズなども脂質が多いので控えて、入るエネルギーを減
らすことは重要です。ですから、和食が良いことになるのです。
もう一つ、重要な関係があります。それは、筋肉に脂肪を蓄える時、リン脂質で囲って、細胞の中
に蓄えます。
オメガ3系(αリノレン酸など)の油は、融点がマイナス11℃と低いのです。
体温では、液体の油になるので、リン脂質を溶かしてしまい、貯蔵脂肪にはなりにくく、酵素系の働き
により熱に変化されやすいのです。 オメガ3系の多い魚油などは、手足の冷え、末梢神経の血流を
良くします。
逆に、飽和、一価脂肪酸の多い肉・卵・牛乳は融点が高いのです。オメガ6系(リノール酸)の多い植物
油は 、融点はマイナス5℃ですが、オメガ3系よりも融点は高くて、飽和脂肪酸と混ざると適度なやわら
かさになり、リン脂質で囲まれて細胞に蓄えられやすいのです。
ネズミの実験ではオメガ6系が、オメガ3系より三倍多く 蓄えられました。
筋肉の中で、どの程度脂肪が蓄えられているかも問題です。
つまり、糖質を取り入れて、ブドウ糖になり、インスリンが出て、筋肉中に脂肪として蓄えようとしても、
脂肪が、すでに多くプールされていれば、インスリンがうまく働かないので血糖値は下がらないのです。
これを、インスリン感受性が悪いと言い、インスリンが出ても、改善されません。
今年の春、年間約130億円も売り上げていたインスリン感受性を高める薬「ノスカール」が、
肝機能障害の副作用で回収になりました。インスリン感受性は遺伝子の問題も高いといわ
れます。
糖尿病の改善には、オメガ6系(リノール酸など)は減らし、オメガ3系(αリノレン酸)を増やして
オメガ3系の脂質代謝の強化に、大豆の生長因子を役立てることは重要です。
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2000年(平成12年)10月1日(日曜日)医食同源より
脂質を考えるS『減らしたいオメガ6系の油』
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六月号に続き、脂質と活性酸素の関係について書きました。
体内でできる活性酸素は、白血球が病原菌をやっつける時の殺菌物質でもありますが、一方、
反応性が高いため、正常な細胞の細胞膜や、血中に多い不飽和脂肪酸(植物油に多い脂質)
と連鎖反応を起こして、過酸化脂質ができて、ますます活性酸素が増えることになり、細胞に
傷害を起こします。遺伝子(DNA)を傷害すると、ガン化の引き金、細胞の老化、血中では動脈
硬化の原因とされています。
不飽和脂肪酸の二重結合の多いほど、酸化されやすいことは理解されています。
であれば、活性酸素によって酸化されやすい脂質は、一番がオメガ3系(αリノレン酸系)で、
その次が、オメガ6系(リノール酸系)、次に飽和脂肪酸となり、今まで本欄で、「オメガ6系より、
オメガ3系を多くしましょう」という話が逆になります。
しかし、過酸化脂質になりやすいのは、空気中でのことが試験管内での実験で解明されてきました。
ネズミの実験で、オメガ3系と、オメガ6系の脂質を与え、赤血球の過酸化脂質の量を測定すると、
採血時すぐの新鮮な血液では、オメガ3系がオメガ6系より半分以下と少ないのですが、採血後、試
験管内で、同時に過酸化を起こさせた血液では、オメガ3系のほうが、逆に多くなりました。
また、過酸化は、空気中と水中で異なり、水中では、オメガ3系はオメガ6系より安定していることも
解明されてきました。人の体は、七割以上が水である点から考えて、体内では、オメガ3系が、オメ
ガ6系より過酸化しにくいことが理解できます。
食品中の過酸化脂質についても、過酸化が進めば、においや味が悪くなります。
この場合、普通は食べません。においや味で分からない程度の少量であれば、消化の過程で分解
されますが、少し多く食べると、下痢をします。
てんぷらなどで使った油は、過酸化が怖いといいますが、今の油はそんなことはありません。
問題は、オメガ6系の食用油を、とにかく減らすことです。
前号にも書いたように、活性酸素は酸素が抹消組織に十分に回らない時と、炎症性が続く時に、
大量に発生します。ですから、オメガ6系は、炎症性のアップと、抹消の血流えを減らす脂質である
ので、減らすことです。つまり、体内に活性酸素を大量に発生させないためにも、オメガ3系の脂質
を多くすることが非常に大切というわけです。
また、脂質の代謝能力を、大豆の生長因子で強化をして、活性酸素の発生を少なくしましょう。
(明日の健康を考える会理事 小笠原龍之助・薬剤師) |
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