第7章 医原病 |
片よったクスリのとり方は危険 |
Q,そうしますと、止血剤をらん用すると、脳血栓症、溶血剤をらん用すると、脳出血、ということになり こまりますね。 |
A,よいことに気づきましたね。たとえばビタミンEを老化防止や動脈硬化によいといって長い間飲みちどけて いると、血栓化は防げましても、出血傾向はそのまま残り、一人歩きしてしまいます。 ビタミンA・D・E・kは脂溶性のビタミンで蓄積性がありますから、これらのビタミンは多かれ少なかれ 過剰投与による副作用の危険があると考えなければなりません。 ビタミンEに拮抗するビタミンはKですが、このビタミンには止血作用、すなわち血栓化作用があります。 ビタミンKは、広く自然界に含まれていて、日常では不足しないビタミンなのでみなさんは安心して いますが、ビタミンEばかりを乱用しますと、ついには、ビタミンK不足をきたして出血を誘発します。 |
Q,ビタミンEとビタミンKとは、出血と止血にとってずいぶん、関係があるものですね。 |
A,はい。これらのビタミンを少量摂取するのであれば、もちろん身体に有効ですが、単独で大量を あるいは少量でも連用することは危険です。 つぎのようなケースが考えられるからです。 (1)ビタミンEだけの大量摂取または連用 Eの過剰やK不足を招き、出血傾向になる。 (2)ビタミンKだけの大量摂取または連用 Kの過剰やE不足を招き、血栓化傾向や老化、流産などしやすくなる。 |
Q,ビタミンEとビタミンKとをバランスよく摂取するとよいのですか。 |
A,ええ。ですから、総合ビタミン剤でも、最近はビタミンEばかりに目をつけて多く含有させて商品価値を 高めようとする傾向がありますが、あれは危険なことで、ビタミンEを入れるなら必ずビタミンKをいれた 総合ビタミン剤でなければならないのです。 ところが、ビタミンEとビタミンKとを、ともに含んだ綜合ビタミン剤は少なくなりました。 |
Q,ビタミンKが不足する場合もあるのですか。ビタミンKは自然界には広く分布していてあまり不足 することはないときいていましたが。 |
A,はっきりと断定できませんが、最近、増えてきた奇病に、母乳栄養児だけがかかる脳出血があります。 新聞でも報じていました。厚生省で母乳の成分に関する調査をしたところビタミンKが不足していること が判明したと言うのです。 厚生省では、なぜ自然界に豊富で不足するはずのないビタミンKだけが不足するのかわからず頭をかかえ ているようですが、そんなに不思議な現象ではないと思います。 母親が妊娠中に、ビタミンEを常用したために、ビタミンEに拮抗するビタミンKがそれだけ消耗し、その 結果母乳からビタミンKが消えてしまったものでしょう。 |
Q,しかし、玄米胚芽やごまなどにはビタミンEが多く含まれていますね。 それなら、これらの胚芽や種子類を多く食べると、ビタミンEが多く体内に摂取されるわけですから、 「玄米菜食」をすすめることは、健康によいどころか、出血傾向を招く危険はありませんか。 |
A,心配ないです。 実は、よい食物にはビタミンEがありますが、だからといって、ビタミンEそのものがすばらしいのでは ありません。ビタミンEは、ビタミンKが同時に含まれていてはじめて威力を発揮するものです。 科学者たちは、やたらに分析したがり、効用をうたいたがる傾向がありますが、それはあやまりで、 純度の低い健康食品の方が純度の高いクスリよりも安全です。 ビタミンEについても同じことが言えます。純度の高いビタミンE入りクスリや健康食品でも小麦胚油でも ビタミEが濃厚に含まれている場合には、常に出血の危険があると考えねばなりません。 これに対して、純度の低い健康食品やごま、胚芽、玄米などはビタミンEのほかKも十分含まれて いますので安全です。ビタミンKがビタミンEの行きすぎを抑えてくれるからです。 |
成長因子は動脈瘤の予防に威力 |
Q.ある患者さんからの質問に、「心臓の動脈の一部が膨張していて、医者から動脈硬化が原因と言われ ているが成長因子を飲みつづけると治りますか」というものがありましたが、いかがですか。 |
A,ご質問の病気は、おそらく動脈瘤でしょう。大動脈、膝か動脈、腎動脈などに好発し、原因としては、 生まれつき、外傷、梅毒、動脈硬化、自己免疫性疾患、感染症などがあります。 その中で、近頃、増えてきたのは、動脈硬化と自己免疫性疾患による動脈瘤です。 いずれの原因からくる動脈瘤でも、成長因子が有効ですが、特にこれらの病気にはよい影響が 考えられましょう。 なぜならば、動脈硬化は脂質の代謝異常が原因であり、自己免疫性疾患はたんぱく質の過剰摂取 によって引き起こされた免疫異常だからです。 |
Q,しかし、動脈瘤は成長因子の飲用だけでは治ゆは無理でしょうね。 |
A,はい。動脈瘤の発生防止の面では、成長因子はすばらしい威力を発揮しますが、重症のケースでは 成長因子の飲用のほかに日常の食事のあやまりを徹底的に改善する必要がありましょう。 それでも、動脈瘤破裂の危険が常にありますから、状況によっては外科手術によって人工血管移植 などを行う必要もあることを忘れないように。 また、石原裕次郎さんのように、大動脈の壁の一部がはがれてそこへ血液が流れ込む解離性大動脈瘤 になったときにも手術に頼るしかありません。そういう意味からも、動脈瘤の場合には、予防に力を 入れることが大切です。 |
Q,それでは、治癒面とくに早期死亡を防ぐという面からみたら、成長因子の飲用は無意味ですか。 |
A,そんなことはありません。動脈瘤で死亡するケースをみますと、破裂のほかに心臓や血管病変の 合併による場合がありますのでこれらのケースについては成長因子にある予防効果が期待できます。 |
人工透析患者にも常用はよい |
Q,成長因子は人工透析患者にも有効ですか。 |
A,有効です。だが、人工透析をしなくてもすむようになるとか、腎臓病が治るとか期待しているとすれば、 それは無理です。むごいようですが、人工透析は、副作用の強い最後の手段でありますから、 いったん始まったら後もどりできない治療です。 |
Q,なぜですか。 |
A,人工透析療法は腎臓の働きが極端にわるくなった患者や薬物中毒者などに用いられる治療法で すが、その原理は半透明(人工膜)を境にして血液(患者の血液を体外に誘導する)と透析液とを 接触させることにより、血液から透析液へ水分や老廃物が移動することを利用したものです。 そこでいろいろな問題が起こってきますが、そのうちのいくつかを列挙しますと、 (1)水分や老廃物ばかりでなく、身体にとって有益なアミノ酸、ミネラル、ホルモンなどが失われる。 その結果、栄養失調、貧血、ホルモンの変調、抵抗力の減弱などが起こってくる。 (2)血液がかたまらないようにするためにへパリンなど凝固阻止剤が加えられるが、そのため 透析患者は出血傾向に悩まされ、消化管出血や脳出血などの危険が増す。 (3)血液が広い範囲で人工物(装置)に接触するために感染の危険が増す。透析患者は長い病気で 弱っていて抵抗力がもともとない上に更に透析により感染の危険が増すから肺炎や敗血症などで 命を落としやすい。 (4)脳・心臓・肝臓など他の内臓にも余計な負担をかける。 (5)廃用性萎縮(使われない内臓や組織はおとろえる)の原理が働いて、患者の腎臓の働きがますます おとろえて、ついには全く廃絶してしまい、もはや人工透析なしでは生きられない身体につくり変え られてしまう。 |
Q,世の中の人々は、人工透析を安易に考えている傾向がありますが、恐ろしいことだということが よくわかりました。 |
A,安易に人工透析という治療法を採用すべきではありません。人工臓器移植の場合もそうですが、 マスコミペースで踊らされることは極めて危険です。 |
Q,もう一度、人工透析の副作用を整理しますと? |
A,主なものを再びあげてみましょう。 (1)栄養失調 (2)貧血 (3)ホルモンの変調 (4)抵抗力減弱 (5)出血傾向 (6)感染しやすい (7)内臓の機能低下 (8)廃用性萎縮による腎機能廃絶 (9)患者に廃絶感や絶望感がみなぎる |
Q,「廃用性萎縮」についてご説明ください。 |
A,使われない内臓や組織は次第におとろえてくることが医学的にも知られていて、この現象を呼んでいます。 たとえば、小児マヒなどでマヒした足は萎縮していきます。歩かない人は足が弱ってきます。 頭を使わない人はボケやすいし、降圧剤を常用していると血圧を下げる能力がなくなってきますので クスリ(降圧剤)なしでは生きていけなくなります。 特に、降圧剤と血圧との関係は重大で、世の中の降圧剤常用者にらん用の危険を叫びたい。 |
人工透析療法は腎臓の働きをだめにする |
Q,腎臓も人工透析療法をつづけていることによって「廃用性萎縮」におちいるから危険だということですか。 |
A,はい。矛盾したことをやっているのが人工透析療法であります。これが現代医学の特徴でして、病気を 悪とみる(病悪説)ところから出発しましたから当然そうなります。降圧剤の使用も、糖尿病患者に対する インシュリンの使用もみな同じです。 腎臓の働きがわるくなったから腎臓のかわりに人工透析療法を用いるわけですが、そうすることが 「生体が腎臓の働きを少しでも快復させよう」とする努力に対して妨害することになるという大自然の 原理に気付いて欲しいものです。 腎臓のわるい人の中で、特に腎機能の弱っている人がしばしば血圧が高くなっているという事実に お気付きでしょうか。 高血圧は実は腎機能を快復させようという生体の努力の一つの現われです。腎臓の中に「レニン」 という昇圧ホルモンが存在するのも、腎臓を守るためでありましょう。このことでもわかりますように 腎臓がわるくて血圧の高い患者に降圧剤を使用するということは極めて危険なことです。 |
Q,したがって人工透析療法を安易にすべきではありませんね。 |
A,そのとおりです。腎臓のわるい患者に人工透析療法をしてこれを助けようとしますと、その患者の まだわずかだが残っている腎機能をますますおとろえさせますから、こんどはいよいよ人工透析なし では生きられない身体になってしまいます。 |
Q,人工小透析には多くの副作用があることをわかっている医者たちが、どうして盛んに人工透析を すすめるのですか。 |
A,人工透析によって救われる例がたくさん存在するからです。 それはつぎのようなケースでしょう。 (1)薬物中毒による急性腎機能の障害 (2)急性腎不全 (3)慢性腎不全で重症のもの このうち、問題なのは、慢性の場合です。ごく一部の重症例を除いては、みだりに人工透析を すべきでないというのが私の考え方です。慢性腎不全患者の範囲を次第に広げていき、中等度 から軽症例まで広げていくことが重大です。 |
Q,どうして軽症例にも適用範囲を広げつつあるのですか。 |
A,一つには、各病院で高額を投資して人工透析装置を増やしつつある点が原因です。 今日、医者や医療機関が増えて各病院は深刻な経営難がありますね。そこで、「人工透析はもうかるぞ」 となりますと、各病院は競って装置をつくる。いったん装置をつくると、ねかしておくのは経済効率がわるい ばかりでなく、赤字になる可能性がありますから、できるだけ人工透析適用患者をさがそうと血まなこに なります。また、さがすと金もうけにもなります。そうなりますと、本来は人工透析に頼るのはまだ早い患者 にまで透析してしまう。もたもたしていたら、他の病院で先に透析をすすめられてしまい、良心的な病院は 経営的にダメージを受けますからね。 |
Q,もう一つの原因は? |
A,軽症の腎機能低下した患者に対する治療にあやまりがあります。 このような患者に対しては、徹底した自然治ゆ力を増すような治療をしますと、人工透析をうけないで もよい状態のままで一生を終わる可能性が十分あるのに、あやまった治療でむざむざと人工透析に 追い込んでいる現状が残念でなりません。 |
Q,あやまった治療にはどのようなものがありますか。 |
A,まず第一に、降圧剤の投与をあげなければなりません。 慢性腎不全患者に降圧剤を長期にわたってあたえますと、次第に腎機能が低下することを医者も 患者も気づいていません。 生体は少しでも腎機能を快復させようとして血圧を上げている(生体内にあるホルモンの力によって) のに、それをわざわざ降圧剤で下げるという愚をやっているのです。医者は知らず知らずのうちに、 人工透析適用者をつくるように降圧剤を使っていると断言しても過言ではありません。昔の医者は 腎臓のわるい患者には降圧剤を決して使わなかったものですが、最近の医者たちは降圧剤を使い 過ぎます。降圧剤のほかには、ステロイド剤(副腎皮質ホルモン)などの使用が問題です。 |
Q,それでは、慢性腎不全患者に対しては、自然治ゆ力を増す治療にはどんなのがありますか。 |
A,他の病気の場合と同じように、「玄米菜食大豆小魚食」がよいでしょう。 肉・卵・牛乳・塩辛いもの、甘いものなど腎臓の働きをおとすようなものは極力避けてください。 成長因子を、常飲することも大いに役立ちます。 |
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