「なぜ神液はすばらしいの？」
　　鈴木弘一医博著

寿元はガンの予防や治療に役立つ

第１０章　ガン

肉食ガンの予防や治療に役立つ

Ｑ，肉食ガンが増えてきましたね。

Ａ，困ったことです。肉食によるガンの典型的な例をいくつかあげますと、肺ガン、乳ガン、大腸ガン、膵臓ガン
　　甲状腺ガン、胆のうガン、腎臓ガン、膀胱ガン、骨ガン、リンパのガンなどがあります。

Ｑ，これらの肉食ガンで、特徴はありますか。

Ａ，次のような特徴が考えられます。
　　（１）一部の例外（乳ガン）を除いて、悪性度の強いガンが多い。原因としては、「免疫寛容」（免疫機構の破綻）
　　　　が考えられる。
　　（２）肉食傾向のある欧米人に多い。
　　（３）日本でも、菜食傾向のある昔は少なかったが、肉食傾向がすすむにつれて、次第に増えつづけ、
　　　　　欧米型（肉食ガンの増加）に近づきつつある。
　　（４）肉（筋肉）に関係の深い中胚葉性の組織からのガンが多く、つぎは内胚葉性、一番少ないのは
　　　　外胚葉性のガンとなっている。

Ｑ，胚葉の話が出てきましたが、胚葉についてもっとくわしくおきかせください。

Ａ，受精卵が分割を開始して、一人前の人間へと発育していくわけですが、分割の初期に「胞胚期」
　　があって、その時期に外胚葉、内胚葉、中胚葉の三つの胚葉が形成されます。
　　これが内蔵の原型で、複雑な内蔵もここから出発します。外胚葉から神経組織や表皮、中胚葉
　　からは骨格、筋肉、結合組織、循環器、泌尿器、内胚葉からは消化腺、消化管上皮などが
　　できてきます。

Ｑ，それで、肉食ガンとの関係は？

Ａ，外胚葉から発生する肉食ガンは少なく、乳ガン、脳腫瘍ぐらいのものです。内胚葉からは甲状腺
　　ガン、喉頭ガン、肺ガン、咽頭ガン、胆のうガン、膵臓ガン、舌ガン、などがあります。胃ガンや
　　食道ガンなどは肉食ガンではありません。
　　中胚葉からの肉食ガンには、腎臓ガン、膀胱ガン、骨ガン、白血病、リンパ腺のガン、各内蔵の
　　肉腫などがあります。
　　これらの肉食ガンは、いずれも、肉食を避けたり、「発芽抽出成分」の常飲で防げます。

煙草は肺ガンの発病要因、肉食は増殖要因

Ｑ，肺ガンの原因が煙草とされ、ヘビースモーカーに肺ガンが多いそうですが、肺ガンの原因が肉食と
　　考えるとき、肺ガンにとって、煙草と肉食とはどのような関係にありますか。

Ａ，世間では、「タバコ」と「肺ガン」との関係ばかり強調されていますが、それだけでは十分な説明に
　　なりません。
　　あらゆる「くり返される刺激（慢性刺激）」が「発ガン要因」となることは、一般に知られていますね。
　　したがって、煙草は発ガン要因ですから肺ガン（肺ガンの細胞）を発生させることはできますが、
　　肺ガン（病気としての肺ガン）になったことにはなりません。肺ガンは、発生したガン細胞が周囲
　　の抵抗（免疫）にうち勝って増殖してはじめて成り立つのです。
　　この肺ガンの増殖を抑える免疫力を破壊し、肺ガンの増殖に力を貸すのが肉・卵・牛乳などの
　　摂取や栄養失調です。したがって、煙草は肺ガンの「発生原因」であり、肉食は肺ガンの「増殖
　　要因」であります。肺ガンを防ぐためにタバコのような発生原因だけを問題にするのは、片手落ち
　　だということがよくわかりましたね。

Ｑ，少しわかりかけてきましたが、まだよくわからない面もあります。ガンの発生要因だけを
　　考えてもよいような気もするのですが？

Ａ，それはちがいます。およそ、いかなる病気でも、「発病要因」だけでは病気にかかるものではあり
　　ません。病気にかかるか、かからないかは、病因に対して個体が接触するという「発病要因」の
　　ほかに、必ず個体が接触した病因に対する「抵抗力の強弱」すなわち「増殖要因」が必要です。

　　ガンの場合も例外ではありません。ガンが発生して個体が死に至るまでには、つぎのような
　　段階があります。

　　（１）個体にガンが存在しない
　　（２）個体にガンが発生したが死滅した
　　（３）ガンは個体の抵抗にややうち勝って増殖を開始したが、ある程度の大きさ以上には増殖しない
　　（４）ガンが大きくなりつづけて、医者の眼にガンとして認知される
　　（５）増殖をつづけ、重症のガンとなる
　　（６）ガンが原因で個体は死滅する

　　以上の中で、
　　（１）はガンが完全に存在しない段階
　　（２）は発ガン要因の影響で、個体にガンが発生したが、個体にガンに対する抵抗力が十分あって
　　　　増殖要因がないために、発生したばかりのガン細胞は死滅した段階である。
　　（３）は、発ガン要因の影響で個体にガンは発生したが、増殖要因が少ない（すなわち、ガンに対する
　　　　抵抗力が比較的強いが、少しおとろえの兆しがある）ので生まれたばかりのガン細胞は死滅せず
　　　　に生き残ってはいるが、一定の大きさにとじ込められ、それ以上は大きくならない段階である。
　　　　この段階は、「潜伏性ガン」とも言われ、この段階の人は意外に多いものである。
　　（４）は、増殖要因が大きくなってきたために、ガン細胞は次第に増殖速度を増してきて大きくなり、
　　　　医者たちの目にガンよ認知される段階である。
　　（５）は、はじめて発生した「原発巣」のガンが増殖を重ね、「転移巣」のガンもともに増殖を重ね、
　　　　重症ガンとなる段階である。また、
　　（６）は、ガンが原因で死亡する段階である。

　　　以上の六つの段階のうち、（１）と（２）はガンに対して全く健康な段階ですが、（１）よりも（２）の方が
　　　発ガン要因が存在するだけ危険です。
　　　（３）の段階は、「潜伏性ガン」の段階で、外観からは、ガンにかかったとは認知（診断）されていません
　　　ので油断しうがちですが、この段階で増殖要因を除去すると（すなわち肉食や栄養失調を避けたり、　　　
　　　成長因子を濃厚に飲用したりすること）、ガンの発病が防げます。
　　　また、（４）の段階以上に進行してもあきらめるのは早いと思います。要は、いかに早くそのことに
　　　気づき、増殖要因を除去するかにかかっています。

ガンの予防と治療は同じやりかたで

Ｑ，よくわかりました。それでは発ガン要因にはどんなものがあり、増殖要因にはどんなものがありますか。

Ａ，発ガン要因とは、慢性の刺激、すなわち、くり返される刺激によって体細胞に突然変異を起こさせ、
　　ガン細胞を発生させる物質または行為のことですから、私たちの周囲には無数に存在します。

　　そこで、いくつかの例をあげましょう。

　　（１）機械的刺激　　例、パイプ（口唇ガン）、むし歯（舌ガン）、義歯（舌ガン）
　　（２）外傷　　　例、骨折（骨ガン）、切創（皮フガン）、不自然な発声（喉頭ガン）
　　（３）放射線　　例、Ⅹ腺（皮フガン、白血病）、放射線被爆（白血病）
　　（４）熱　　例、火傷瘢痕（皮フガン）、熱い粥やご飯（食道ガン、胃ガン）
　　（５）病巣　　例、胃潰瘍（胃ガン）、副鼻腔炎（上顎ガン）、胃弱や胃下垂（胃ガン）、結核（肺ガン）
　　　　　　　　　　　　ページェント病（乳ガン）、エイズ（カポジ肉腫）、大腸ポリープ（大腸ガン）、ケロイド（皮フガン）
　　　　　　　　　　　　肝硬変（肝ガン）
　　（６）科学的刺激　　例、アゾ色素（肝臓ガン）、タール（皮フガン）、煙草（舌ガン、咽頭ガン、口腔ガン、喉頭ガン
　　　　　　　　　　　　　　　肺ガン）、食品添加物（肝臓ガン、胃腸のガン）、農薬（肺ガン、肝臓ガン、造血臓器のガン）
　　　　　　　　　　　　　　クスリ（肝臓ガン、造血臓器のガン）、塩辛い食物（胃ガン）、強い度の酒（食道ガン、胃ガン）
　　　　　　　　　　　　　　甘い食物（胃ガン）、牛乳や乳製品（乳ガン、大腸ガン）、肉食（卵巣ガン、肺ガン、乳ガン
　　　　　　　　　　　　　　大腸ガン、膵臓ガン）
　　（７）ホルモン　　例、男性ホルモン（睾丸ガン、前立腺ガン）、女性ホルモン（乳ガン、卵巣ガン）
　　（８）出産・育児　　例、多産（子宮ガン）、少産（乳ガン）、人工授乳（乳ガン）、人工妊娠中絶（乳ガン、卵巣ガン）
　　　　　　　　　　　　　　　　流産（乳ガン）
　　一方、増殖要因としては、

　　（１）免疫力がおとろえる
　　　　　　　例、高齢、重い病気、過労、栄養失調、飢餓、断食、極端な菜食主義、甘食のとりすぎ、放射線
　　　　　　　　　手術、抗ガン剤の服用、エイズに罹患
　　（２）免疫力が破綻する
　　　　　　　例、肉・卵・牛乳などの過剰摂取、免疫抑制剤、ステロイド剤などの服用、ホモ行為　

Ｑ，なるほど、先生が日頃おっしゃっている肉食ガンの発生に対する位置づけがよくわかりました。
　　増殖要因としては、肉食だけかと思っていましたら、甘食や栄養失調などもわるいのですね。

Ａ，当然でしょうね。実はこのことが、世の中の識者や医者たちを惑わしている原因の一つだと思います。
　　彼らは、栄養失調が免疫力をおとろえさせるという事例をよく体験していますので、そのことを恐れる
　　あまり、その逆な現象である「栄養過剰」による「免疫寛容」すなわち「免疫力の破綻」の恐ろしさに
　　気づいていないのです。
　　そのようなあらまった考え方が、今日、文明国が軒並みにガンによる死亡を増やした原因にもなって
　　いるのですが・・・・。

Ｑ，ガンを予防するには、発ガン要因を避けるだけでなく、増殖要因も避けるようにすることが大切ですね。

Ａ，はい。理窟はそういうことになりますが、実際に発ガン要因から逃れることは不可能に近いと思いませんか。
　　煙草をやめるのど、ある程度はできますが、無数にある発ガン要因にどう対処しますか。そこで、増殖要因
　　をなくすことこそ、最も重要であると気づいて欲しいものです。

Ｑ，その増殖要因も、肉類の多食ばかりに注意するのではなく、栄養失調も警戒しなければなりませんね。

Ａ，「増殖要因」を避けるためには、まず、「免疫力のおとろえ」を防がなければなりません。そのためには、
　　老化、慢性病、重病、過労、栄養失調などを避ける努力が必要です。
　　つぎに、「免疫力の破綻」を避けるためには、肉・卵・牛乳・免疫抑制剤、ホモ行為を避け、生長因子を
　　服用することが大切です。

Ｑ，結局、ガンの予防と治療とは、かなり共通ですね。

Ａ，おっしゃるとおりです。ガンばかりでなく、あらゆる病気について言えることですが、「予防即治療」と
　　いうことになります。
　　ガンの場合にも全く同じで、先ほどの発ガン要因のところで申しあげたように、発ガン要因の除去は、
　　ガンの予防の目的に対してだけ必要ですが、増殖要因の除去こそは、ガンの予防ばかりでなく治療
　　にとっても、大いに重要です。
　　先ほどおみせしたガン患者の発病段階の分類にもありましたように、「増殖要因がおとろえればおと
　　ろえるほど」ガンの発生は初期段階で防げることになりますし、発病してしまったガン患者も、快復に
　　向かう可能性が増すというわけです。

乳ガンは母乳原材料のうっ滞で発生し、肉食で増殖する

Ｑ，最近になって、ようやく先生のおっしゃっているように、乳ガンが動物性脂肪の取り過ぎによる
　　ことがわかってきました。

Ａ，そういう点では一歩前進ですが、まだまだ深く理解されてはいないようですね。
　　私は、乳ガンが動物性脂質の取り過ぎによって起こるのではなく、つぎの二つの段階をへて起こる
　　と思っています。
　　（１）発ガン要因の存在
　　　　　成人女性の乳房は、授乳という女性の一世一代の大事業に使われるためにあるはずなのに、
　　　　　何らかの原因によって、「母乳の原材料」が「うっ滞」した状態がつづくと、それが慢性の刺激
　　　　　となり、発ガン要因となる。
　　　　　このように、原材料がうっ滞する原因としては、授乳機会が少ないこと、すなわち、不妊、少産
　　　　　人工授乳、流産、出産児の早期死亡（新生児死亡）が考えられるが、このほか、牛乳や動物性
　　　　　脂肪の取り過ぎによる、「脂質（母乳原材料）の乳房への集中、白米、パン、甘食などの取り過
　　　　　ぎによる中性脂肪の乳房への蓄積などが考えられる。
　　（２）増殖要因の存在
　　　　　肉食による「免疫寛容」のほかに、栄養失調、クスリの乱用などがある。

Ｑ，そうすると、乳ガン防止についても、肉類の過食を避け、発芽抽出成分を飲むことが大切ですか。

Ａ，そうです。子どもに恵まれなかったご婦人でも、人工授乳で育てたり、流産や中絶で授乳の機会が
　　すくなかったご婦人でも、悲観することはありません。増殖要因を抑えることによって乳ガンは防げ
　　ます。
　　日頃、肉・牛乳・卵などを摂取しないように心がけたり、生長因子でたんぱく質や脂質を早めに分解
　　させればよいわけです。
　　とくに注意したいことは、乳ガンの場合には、肉・卵よりも「牛乳」の乱用の方がもっと危険ということ
　　です。近頃は、牛乳を愛好している男性からも、乳ガンが発生しています。

自然食品専門店くるみやトップページ	寿元商品案内	集まれ寿元ベビー
寿元・トップページ	寿元とめんけん	こんにちわ寿元ベビー
不思議な神液（寿元）とは	寿元の食べ方・製法	元気な赤ちゃんを産むために
大豆の生命力（発芽抽出成分の役割））	寿元食養の伝道者（鈴木弘一先生）	薬食同源
玄米菜食と大豆発芽抽出成分	食養生のアドバイス	第11章・成人病


黒大豆濃縮液体寿元（540ml￥26,500)	黒大豆携帯寿元（10g×50包￥11,000)	黒大豆徳用寿元（600g￥13,100)

お問い合わせ先

自然食品専門店くるみや
kurumiya@taiyounohiroba.co.jp
03-3415-1663(tel)
03-3415-1485(fax)
東京都世田谷区砧５－２４－６（小田急線祖師谷大蔵駅下車徒歩６分）